北欧の部屋

 北欧の山奥にある、いつでも外でスキーができるってくらい雪が積もってるところに行って、マイブラのメンバーのひとりである日本人女性にインタビュー。そのアパートの一室ではシューゲイザーとかノイズとかやってるひとたちが4人くらいでルームシェアして暮らしてた。みんなギター1本でいろんな音楽を奏でてくれた。メンバーのひとりは、雲を作る機械を見せてくれた。その機械は動かすと部屋がものすごく高温になった。

 しばらくして、もうあと1時間後のフライトに間に合わないと、帰国後のイベント出演に出られなくなるという状況になり、慌てて部屋を出ようとする。イベントで使うので赤い不思議な形のギターを借りて行こうとするのだけどケースがない。仕方なくスノボのケースで代用しようとすると、そのイベントの主催の男の子も日本からやってきた。なにやってんのもう帰らないとイベント間に合わないよとか言いながらも、これでイベント中止とかになっても自分のせいじゃないと安心したりした。

 ここから空港までどのくらいかかる? と背の高い女性に片言の英語で尋ねると、ここは山奥だからそれなりにかかると言われた。みんなにきちんと挨拶できないこと、勝手にギターをかりてかえること、そして、もう二度とここには来られないかもしれないことを考えると、奇妙な心持ちがした。