毒殺

 供されたスープを飲んだらなかにすごく小さな緑色のビンが入っていて、まさかこれ毒じゃないよね? と訊いたら否定されなかったので、それどころかニヤーと笑われたので、殺されると思って荷物まとめてこの家を棄てて逃げようと思った。父親の田代まさしを見捨てて行くのは忍びなかったけど、自分の命がかかっているのでやむを得ない。

 逃げてからは受験勉強に打ち込むことにした。暇なときには鍬職人のブログなどを見て過ごした。